コラム3【紙で仕上がりが変わる vol.2】

コラム3【紙で仕上がりが変わる vol.2】

紙で仕上がりが変わる vol.1では絵画紙の種類と、①紙目(かみめ)についてお話をしました。

このコラムでは②厚さについてお話をします。

紙の厚さはg/m²(グラム平方メートル)で表されます。
馴染みのあるものに例えて、3つに分類しました。

  • 300g/m²以上 → 牛乳パックくらいの厚さ
  • 240~300g/m² → 大学ノートの表紙くらいの厚さ
  • 190~210g/m² → ハガキくらいの厚さ

水彩紙の<<王道>>の厚さは240〜300g/m² とvol.1でお伝えしました。お勧めする理由は、この厚さ以上あれば水彩色鉛筆で水をたっぷり使っても、紙が受けとめて裏映りする心配がありません。

また鉛筆・色鉛筆に共通する「消しゴムで消せる」という特徴に表面が耐えうること。
紙がよれにくいのも、仕上がりが綺麗になるポイントです。

まずは手元にある紙を試してみてください。

  • 消しゴムで擦ると紙がよれる
  • 水彩筆で塗ると表面が荒れる(カスのようなものが出る)
  • 発色が思っていたより暗い(または白っぽい)
  • (紙が)厚すぎる、もしくは、薄すぎて描きにくい
  • 仕上がりが思っていたものから違う

気になる点がなければ、その紙があなたにとっての<<王道>>かもしれません。
少しでも違和感があれば、先ずは先に伝えた<<王道>>をお試しください。

そしてそこから①紙目と②厚みを様々お試しいただき、あなたの<<王道>>の紙を見つけてみてください。

紙選びは、好みや描きたいものが明確になるほど、定まっていきます。

価格で迷う場合は、「価格の違い」=「紙の素材の違い」と考えてください。
いわゆる高級紙は「コットン100%」、そして経年変化の少ない「中性紙」という点がほぼ共通しています。

長く鑑賞する絵、大切に保管したい絵には、こうした長期保存に長けた素材を選びます。
また高級紙は、色をそのまま紙の上に留める力が強いのも特徴です。

もし描いた絵が「全体的に、色がパッとしない」「乾いたら、塗った時より色が沈んで見える」と感じたら、今よりワンランク上の紙を選ぶのも一つです。

 

鯉の絵(油性/水彩色鉛筆画)は、中目・300g/m²の水彩紙を使用しています。
「水彩色鉛筆の鯉の絵」はぼかしを強調するために、「油性色鉛筆の鯉の絵」の2倍大きなサイズに描いています。

描きたいものをイメージしてから、紙のサイズを選ぶのも一つの方法です。

このコラムで使用したアイテム
紙:ウォーターフォード 、ホワイトアイビス、ホワイトワトソン 190,300g/㎡  
色鉛筆:アルブレヒトデューラー水彩色鉛筆ポリクロモス油性色鉛筆

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